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梅雨前の給餌〜養蜂家への道〜

日本みつばちの給餌

日本みつばち養蜂家によっては「給餌は邪道」と言う方もいるようです。私も最初の年は、邪道とかの問題ではなく、このエリアでの蜜源の有無を確かめる為に、給餌を控えていました。
しかし、3群のうち1群が明らかにアカリンダニによる越冬被害が発生したことで、かなりの数を減らしているのを確認し、初めて給餌をしました。
そして、その群は見る見る数を増やし、無事に越冬することが出来たのです。給餌の問題は、蜜源不足だけではなく、このアカリンダニという存在も意識する事も大切だと痛感しました。
数を増やす事 = 蜜を増やす事です。
この写真でも分かるように、こちらの群(4号群)は、分蜂後に不可思議な現象が続いた群でもありました。

巣門でのみつばち同士に争いが絶えなかった

とにかく、強制捕獲後にこの場所に設置してから、争いが絶えない群でした。巣箱の周りには同士討ちの死体が多く転がり、殺伐とした雰囲気を出していました。
なぜ争いが起きていたのか?盗蜜が主な原因とされていますが、元が強勢群でもなく、かなりの弱小群でもありました。
強勢捕獲後の巣箱の移動も、通常通りの夜間移動ですので、取りこぼした働き蜂による帰り蜂の可能性も低いと考えられます。
とにかく、原因不明の争いが数週間続き、数を減らし、尚且つ、写真の通り、「茶色い汚れ」が多数確認できるようになりました。この汚れこそが「アカリンダニ感染による下痢」症状です。
臭いはとても不快で、固まると取れづらく、非常に衛生的に良くないです。発生後に天板スノコ上に、メントール処方をしましたが、更に数を減らしました。

日本みつばちの給餌

全滅も心配された最終手段は「給餌」です。
メントール処方により、だいぶ活動も活発になりましたが、やはり数が増えていませんでした。
これからの梅雨から初夏にかけては、日本みつばちにとっては、蜜不足が心配される時期を迎えます。
アリにも侵食されますが、しばらくこの給餌で様子を見たいと考えています。

給餌方法〜参考まで〜

・砂糖(500g)を1袋
・水350ml
・塩 ひとつまみ
・プラ容器(100均)

弱火でぬるま湯にした状態で砂糖を一気に投入し、ゆっくりゆっくりとかき混ぜます。
塩をひとつまみいれます。(ミネラル補給)

日本みつばちの給餌

砂糖水をいれた容器には、写真のように割り箸を適切なサイズでカットして、浮かばせてください。そうしないと何匹か溺れ死にます。数が減っているのでこの損失がかなり大きいですのでお気をつけくださいね。
出入り口付近に砂糖水を軽く塗っておくと、しばらくの間で給餌の存在を知らせることができます。一度、理解すると賢いみつばちたちですから、次から次へと仲間を呼んできますよ。