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日本みつばちの生息エリアか確認しよう〜自然入居までの道のり〜

事前調査の大切さ

ラベンダーと日本みつばち日本みつばちの自然入居に成功しない人の多くは、巣箱製作も完璧で、蜜蝋や誘引ルアー、キンリョウヘンなどの高価なアイテムも取り揃え、待ち箱を設置する場所も確保して、後は待つのみ!これでは、何年も結果がでないのは当たり前です。

原因は簡単。日本みつばちが生息していない場所に設置しているのです。日本みつばちは花さえあればいるだろう、と考えている方が結構います。「春先にアブラナにミツバチを見ました」と言われれても、それが西洋ミツバチでした。というオチが多いのが現状です。西洋ミツバチは比較的簡単に観察できますが、日本みつばちを観察するのは至難の技と思ってもよいほど、なかなか見つけにくい昆虫なのです。

日本みつばちは、日本古来より自生している在来種の草花を好む蜂です。西洋みつばちのように、明治以降に輸入された草花や、一般家庭のガーデニングなどで育成された草花にはむやみやたらに集蜜をすることはありません。なので、日常生活の中で、花に集まるみつばちは、ほぼ西洋みつばちです。但し、蜜源が乏しい場合は、在来種以外の草花にも訪れますが。

まず自然入居を目指すには、待ち箱を置くエリアに日本みつばちが生息しているかを検証することが大切です。四季の中で一番観察できる時期は春と秋となります。春ならば、分蜂時期真っ盛りのアブラナ科の咲くエリアを調査します。

晩秋まで咲くセイタカアワダチソウを見つけよう

何より調査時期として大切なのは秋です。しかも晩秋近くまで咲く外来種の花がキーポイントとなります。
それは「セイタカアワダチソウ」です。
本来、日本みつばちは在来種を好む蜂ですが、越冬するこの時期は、蜜を豊富に提供してくれるセイタカアワダチソウは貴重な蜜源となります。日本みつばちを確認したら、まずそこは待ち箱候補と考えてください。例えそのみつばちが自然巣なのか飼育蜂かは問題ではなく、かなり高い確率で自然入居を期待できます。