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巣箱の観察頻度について〜養蜂家への道〜

日本みつばち巣箱の確認作業(状態など)は、毎週どのくらいするのがベストなのか?と聞かれることがあります。
例えば、一般の仕事人ならば、週末の土日に巣箱の確認や諸々の作業を行うというスタイルが一般的だと考えますよね。
正直、この日本みつばちは、手のかからない生き物であることは確かです。
とは言え、私も養蜂飼育初年度は、毎日観察してしまいましたが。。。

私の経験での観察頻度をご紹介

とにかく、養蜂をする期間で一番の繁忙期は「分蜂時期」です。3月〜5月までは、時間のある時は常に養蜂場に赴き、分蜂の活動有無を確かめることになります。
放任飼育ならば、ほっておけば、みつばちたちはどこかで蜂球し、新たな新居へ旅立ちます。
ですが、やはり近年はアカリンダニという非常に恐ろしいダニによる、全滅というリスクがあります。1群でも多く捕獲することが最低条件と言えます。

・【12月〜1月】 
越冬期間ですので、週に一回ほど様子を確認です。近年の温暖化で、この時期にも花粉を運ぶ姿を何度も確認して驚きました。
この時期に最も気をつけることは「アカリンダニ」です。このダニはこの冬季にもっとも活発になります。要するに対策はこの時期の前に行うということが大切になります。
観察時には、巣箱出入り口でのみつばちたちの動きを注視します。日本みつばちは古来から日本列島にいる在来種ですので、多少の低温でも活動はします。巣箱の出入りがスムーズに素早く活動している群は、ほぼ無事に越冬していると結論してもOKですが、ヨタヨタと歩き、フワフワと飛び去るような群は、要注意です。こういう群はアカリンダニに侵されているか、蜜不足が懸念されます。すぐにでも給餌してあげましょう。

・【2月】 
週に1回ほど観察します。この時期は分蜂時期の準備期間と考えてください。待ち箱準備(自然入居用)、強制捕獲用巣箱(1群=3回分蜂想定)を必ず用意します。

・【3月〜5月上旬】
週の間で、時間のある時に観察。いよいよ繁忙期「分蜂時期」です。とにかく待ち箱を設置したり、雄蜂の蓋を確認したりと、観察する内容も多岐に渡ります。ですが、養蜂家としては、この期間が本当に楽しい時間なのです。偵察蜂が待ち箱に来ているのを確認した時の喜びと期待は、養蜂をするものにとっては至福の時でしょうね。とにかく忙しい! 

・【5月中旬〜6月】
週に2回ほど観察です。分蜂後は、非常に敏感にならなくてはいけない期間となります。無王群になる確率が高い期間とも言えます。分蜂を終えた女王蜂の婚前飛行もあります。無事を祈るしかありませんが。。。
捕獲もしくは自然入居した群でも、強勢群ならばあっという間に3段巣箱もいっぱいになる場合があります。孫分蜂という選択肢をとる群もいますが、いっぱいになる前に継箱をしましょう。特に2段の場合は、3段に継箱するのが正解です。